アジア選手権大会
2011年12月3日から4日にかけてアジア選手権大会が韓国のアンヤンユースセンターにて行われました。(2004年の世界大会の会場となった場所です)
今回はラケットボールを国際的に認知させるための大切な大会となり、日本からは25名が参加しました。
クリスマスも近いということもあり、宿泊ホテルはイルミネーションが飾られとても綺麗でした。
ホテル正面のショッピングセンターは24時間営業で食材やドリンク等も購入でき、非常に便利でした。
ホテルから会場まではシャトルバスで移動、写真からも分かるように日本選手はリラックスして会場入りできました。
タクシーで移動を試みた選手が危なく迷子になり一瞬冷や汗というハプニングも…
誰とは言いません(笑)
大会初日
試合会場のアンヤンユースセンター入口に貼られていた大会ポスターです。
コートは6面あり各コートでは日本と韓国の選手が熱戦を繰り広げ、大盛り上がりでした。
日本では滅多に見る事の出来ない清水プロのシングルス。
写真は大阪から参戦したプロケネックス代表の川端社長です。
大会二日目
男子決勝ダブルス
清水弘史プロ・河野通宗選手 vs リーサンスー選手・キムウンビョン選手
まず1番手の清水、河野ペアですが、序盤は様子を見たのか多少競ったものの、世界大会3位の実績をもつ清水・河野ペアが安定した試合運びで勝利し次の廣瀬選手に繋ぎました。
男子決勝シングルス
廣瀬尚昭選手 vs ジャンドンミン選手
2番手の廣瀬選手ですが、初戦(ダブルス)で勝っているのでこのゲームを取れば優勝が決まる大事なゲーム。プレッシャーのかかる中、お互いに精度の高いショットを連発!!
激しい打ち合いの末タイブレークまでもつれこみましたが、パワー・体力で勝る廣瀬選手が押し切り、優勝を手に入れました。
また、負けてはしまいましたが、ジャンドンミン選手の活躍は見ている観客すべてに感動を与えました。ジャンドンミン選手は90年代から韓国を代表する選手として活躍してきて、現在は多忙な中、わずかな練習でこの舞台に立ち、現役の代表選手達と白熱した試合を繰り広げ、廣瀬選手以外には全勝で勝ち上がってきました。
女子決勝シングルス
梶野晴美選手 vs ソッジヨン選手(韓国No.1プレーヤー)
二人は半年前のアジアオープンの準決勝で対戦しその時は激戦を制し梶野選手が勝利しました。
実力者同士の試合ということも有り今大会一番の盛り上がりを見せていました。(韓国勢の応援がすごい!)
出だし動きの固さの見られる梶野選手に対しチャンスボールをきっちり決めていくソッジヨン選手が試合のペースを握り1ゲームを先取。2ゲーム目は二人とも一歩も引かない激しいラリーでしたが、梶野選手のちょっとしたミスの差が響きストレートでソッジヨン選手が勝利しました。
女子決勝ダブルス
坂本登志子選手、脇本直美選手 vs ソッジヨン選手、アンジョンウン選手
出だしは坂本・脇本ペアのペースで試合を運びましたが、中盤より地元の応援パワー加わり、韓国ペアが調子を上げ、重たく伸びのあるショットが決まり、惜しくもセットカウント2-0で日本チームの準優勝が確定しました。
試合の合間には未来を担う若手選手育成のためのレッスンも行われていました。
試合結果
男子決勝
【Japan Top Team】
清水 弘史
廣瀬 尚昭
河野 通宗
(清水弘史選手は一足先に帰国しました)
2位
【Korea Top Team】
キム・ウンビョン
ジャン・ドンミン
リー・サンスー
3位
【Japan A Team】
平城 修
船谷 貞夫
箱石 靖
中野 優樹
【Team Korea】
キム・ミンキュ
コン・デヨン
女子優勝
【Korea Woman Top Team】
アン・ジョンウン
ソッ・ジヨン
2位
【Japan Woman Top Team】
坂本 登志子
梶野 晴美
脇本 直美
3位
【Team Gorgeous】
南野 佐代子
戎 友美
齋藤 千恵
【Korea Woman Team】
アン・ミオク
コン・マルヒ
大会セレモニー
試合の合間には大会セレモニーが開催され、わざわざアメリカから駆けつけて下さったIRF国際ラケットボール連盟のDr.キース・カルキンス会長がアジアのラケットボールの展望について挨拶をして下さいました。
セレモニーの中で功労賞などの表彰がありました。写真の右から二番目に写っているARFのDr.チョウ・ワンギ会長が中心となって本大会を開催・運営して下さいました。チョウ会長は、アジアにおけるラケットボール界の発展のため、ご自身も多忙を極める中、尽力されています。2011年の1年間だけでアジアオープンとアジア選手権の2つの国際大会を成功に導かれました。本大会においても、チョウ会長のご配慮により、参加した日本人選手1人1人が手厚い待遇を受けました。
また、2011年11月18日に他界された岩井いづみさんがこれまでにラケットボール発展の為、多大な努力と貢献されたことを表し、アジア連盟からの特別功労賞として賞状と盾を頂きました。
韓国で活躍されている日本舞踏団の方や、韓国の方によるダンスの様子です。
セレモニーの最後に各スポンサーから協賛頂いた商品で抽選会が行われました。
写真は遠征バックを射止めた梶野選手!! その他、ラケットが目玉商品となって、大いに盛り上がりました。
アジアを代表する女性トッププレーヤー達です。
左から梶野選手、坂本選手、脇本選手、アンジョンウン選手、ソッジヨン選手です。ソッジヨン選手は世界にも通用するポテンシャルを持ち合わせた韓国No.1の注目選手です。
最後に
6月に開催されたアジアオープンに引き続き、この度のアジア選手権大会はラケットボールを国際的に認知させるための重要な大会であったこともあり、韓国内のアジア連盟役員以外にも、IRF国際ラケットボール連盟Dr.カルキンス会長、ユニ副会長、更に日本からはアジア連盟の副会長兼IRTジャパン顧問である平泉先生、アジア連盟理事兼IRTジャパン監事である上野先生、アジア連盟理事兼IRTジャパン代表である箱石社長、その他にもIRTジャパンより船谷理事、嶋倉理事が駆けつけました。
初めて参加した選手にとっては国際大会ならではの雰囲気と緊張感の中で試合が出来たことが素晴らしい経験になったと思います。
今回は参加出来なかった皆様も次回はこの経験を一緒に味わいませんか? そして一緒にアジアのラケットボールを元気に盛り上げましょう!
イベント名:アジア選手権2011
場所:韓国 アンヤンユースセンター