最終日
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櫻井選手と坂本コーチのツーショット。写真ではあまり笑顔を見せなかった櫻井選手も金メダルを胸におもわずニッコリ。二人とも笑顔が素敵 (^^)
今回のワールドジュニアには世界17カ国から307人ものジュニアが集い、6日間に渡り熱い戦いが 繰り広げられました。櫻井選手は学校のスケジュールのため、最終日に参加できないまま帰国することになりましたが、男子ダブルス18歳以下 チャレンジャーカップにおいて金メダルを獲得することができました。櫻井選手のダブルス戦、シングル戦が日本時間のちょうどよい時間(お昼時間と朝の出勤前)にインターネットで世界にライブ放送されたことは本当に貴重なことでした。良いタイミングを配慮下さったIRFの方々には感謝でした。
私の個人的な意見になりますが、これまで10年以上に渡って世界大会やアジア大会、最高レベルのUSオープンなど様々な大会を観戦してきましたが、このワールドジュニアはこれまで以上に意味の深い大会であることを感じました。多数のボランティアスタッフの方々、IRFスタッフ、各国のコーチ、選手の両親、皆さん本当に一 生懸命で心地よい熱気と新鮮さが大会全体を包んでいました。敵味方に分かれていても、良いプレーがあればみんなで拍手喝采、負けて涙する子供たちやそれを説得するコーチや親の姿も印象的でした。自分に直接は関係無い大会でもラケットボールを観戦したくなる、そんな気持ちにさせられました。
またこの度の日本からワールドジュニア参戦がどれほど今のアジア全体に重要な意味があるかは国内ではIRTジャパン関係者しか知る由はありませんでした。プロ競技団体の日本支部でもあるIRTジャパンがアマチュア団体の主軸でもあるIRF世界連盟とARFアジア連盟からの長期に渡る要望を受け入れ、責任を持つに至るまでは信じられないほど、あまりに受け入れ難い日本の実情がありました。そういった日本の悲惨な状況を把握しながら幾度なく行われたIRF国際連盟との話し合いを、前向きに捉えて多数の協力者のもとにこの度の参加に至った事実はいずれラケットボールに関係する皆様にもお伝えしなければいけないと思います。批判ではなく正直に伝えなければ希望も未来も閉ざされてしまうと思います。
最後にアジア地域よりたった一人の参加となった櫻井選手のために韓国からわざわざ足を運んで下さったアジア連盟会長のDr.チョウ夫婦、監督兼保護者を務めて下さった坂本登志子コーチ、坂本コーチの長期渡米を快く送り出して下さった神戸YMCAウェルネスセンター学園都市の社員及びスタッフ一同様、サプライズでロサンゼル スまで駆けつけてくれた箱石代表と水野さん、櫻井選手の学校関係者の皆様、そして日本より初のジュニアを送り出すに当たって多くの時間を費やしたIRTジャパン役員方々と応援して下さったスタッフの皆さま、協賛者様、ジュニア参戦に興味を持って下さった方々、本当にありがとございます。
今回の櫻井選手の参戦が、アジアのジュニア育成のきっかけになってくれることを心より願っております。(文:イイダ)
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